「どうして、先生は教えてくれないのか?」「高いお金払ってるのに」
このようなセリフは「塾の教師」や「一般学校の先生」には該当するかも知れませんが、モンテッソーリ教師/GUIDEには見当外れの言葉です。
「教えちゃったらオシマイですよ」
・子供が拙い手先で図を描いている時に、製図器具を渡しますか?
・子供が魚の絵を描いている傍から iPad で画像や映像を見せますか?
・「ママ、fishって日本語で何て言うの?」辞書の代わりに答えますか?
・「パパ、いつ打てば良いか教えて」傍について「今だ!」と叫びますか?
東京モンテッソーリスクールにお子様を預ける理由は何ですか?
「将来、自分で考えて、世のため人のためになる大人」を目指しておられるのでしたら、そう育つように、お子様を私たちに任せて、ご協力をお願いします。
多くの大人は、子供を「小さい(幼い)から、教えてあげなければ」できないと思い込んでいます。特に日本人はこの傾向が強く、大学まで学んだ若者に、会社の先輩がコピー機の使い方やお茶の入れ方を【研修】します。滑稽としか言いようがありません。
オランダで教師をしていたとき、親たちが子供を「(日本風の)大人扱い」をする点に、違いを感じました。子供なんだから、大人に従えみたいな言い方や振る舞いは絶対にしません。
日本に帰ってから、日本人が子供も大人も「子供扱い」することに、本当に違和感を感じます。
「エスカレーターを歩かないでください!」と駅員が言うのに、右側は歩く人のために空けなければなりませんね。2列で乗れるのに、1列しか乗らない非効率な原因は、エスカレーターのスピードが世界一遅いからです。怪我してはいけないからと子供扱いした発想で動かしているからです。ちなみに、香港は日本の1.5倍くらい速くて、気分が良いです。
「オランダは売春が合法なんだって?」 日本でよく尋ねられた質問です。
詳しく調査した訳ではありませんが、どうしてだか分かります。
オランダの分別ある大人はそういうことをしないので、紳士を法律で禁止する「子供扱い」は失礼だという理由からだと思います。
やたら信号や標識を立てて、規則で縛らないといけない(分別のない)大人が東洋人です。
外国人と仕事をするのに、通訳を連れている日本人はは、その時点で既に子供でしょう?
話を戻します。
モンテッソーリ教師は教えません。「よく観察し、タイミングを見てガイド」します。
つまり、答えや解き方は、私たちが教える仕事ではなく、子供が自分で見つけ出すことです。
「どうしたら、儲かりますか?」
「どうしたら、発明できますか?」
「どうしたら、病気が治りますか?」
だれか教えてくれる人がいますか?
本人が努力と工夫を重ねるしかないではありませんか。
さればこそ、そういう時に自分で創意工夫をして、独自のものを産み出す練習を積んだ人に育っていることが大切ですね。
2を2/3で割るという算数の答えすら、教えてもらわないと出せない子供が、将来何を発明して、人の役に立ってくれると期待できましょうか?
モンテッソーリスクールとは、お子様の天性を育てる場所です。知識を教える所ではありません。 教育や教師を一つの先入観や固定観念で判断しないでください。
私たちは、伝統的な教育を行う公立学校等では使えない教師です。答えや解き方を「教えない」からです。
答えは、お子様が出しています。
例えば、いま『分数』の道具が大好きで、一日中触っている子がいます。
この子は約2ヶ月で、すべての複雑な分数計算をやってしまいました。私は一切教えていません。GUIDEはしていますが。
この子の独自で手の込んだ割り算を見て、大人は「割り算はさぁ,分母と分子をひっくり返して掛ければ簡単だよ」と教えてはいけません。それはアナタの知識です。計算機としてのテクニックです。子供を計算マシーンにしたいですか?
お子様は、この小さい分数の破片を巧みに操って、何度も失敗を重ねて、試行錯誤を繰り返して正解に辿り着いたのです。ロケットの打ち上げに成功したのと同じ過程です。
お子様を前人未踏の、唯一無二の可能性に向けて、一緒に育てましょう!
私たち、モンテッソーリ教師は、Maria Montessoriからそういう使命を受けています。
そこいらの「マニュアル教師」と一緒にしないでください。
詳しく知りたい方は、先ず「Maria Speaks to Parents」(当スクールで販売, 2,000円)から読んでください。
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