本日、西伊豆は松崎町にある、岩科學校に行きました。
黒船が来航してから20年後、村長が「中央(東京)の文化に遅れるな」と、開校したのが『岩科学校』です。皆様、ご存知無いですよね?
私は、今日まで知りませんでした。
訪れてみて、入口の看板にある「岩科起て」という言葉、校長室の「忠」と「孝」の軸に、創設者が身近に『西洋』を感じ、どんどん文明開化していく東京に、置いて行かれまいとする気概を痛いほど感じて参りました。
国の未来を思うとき、教育こそが国家の大計である事を、当時の『長』たちは感じていたに違いありません。その上で、強い郷土愛と漲る愛国心で、子供に託したに違いありません。
この、大人の純粋な情熱こそが子供たちを突き動かし、幸せな学校環境であったことと、当時の様子が校舎のあらゆる場所で感じられました。
私も同じく、国家の教育衰退を憂い、何かに「遅れ」を気づき、現状を変えなければならないと感じて、もがき苦しみ、61歳からイタリアに渡った人生を歩んでいます。
学校を経営するということは、子供たちの人生そのものをお預かりすることで、正直なところ、重圧に負けそうになることがあります。そんな中で、この岩科学校の力強い創設の精神は、私をさらなる高みに押し上げる、激励を想起させることとなりました。
2024年の年の瀬に、大きなエネルギーを頂くこととなりました。
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